「ヤマ目」を知っていますか?
2ちゃんねるに投稿された怪談で、多くの人々を恐怖に陥れる都市伝説として知られています。
投稿者は、母親と弟の3人で、母親の実家から車で帰宅する途中、山道で「ヤマ目」に遭遇してしまいます。
そして、投稿者にはいって友人の一人がかんかんだらの呪いを浴びてしまい・・・。
今回は、にまつわる怖い話と元ネタ、出現場所や正体について考察していきます。
ヤマ目とは?ヤマ目の怖い話を後日談まで
ヤマ目の怖い話は、2009年10月11日に、2ちゃんねるのオカルト板「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(洒落怖)」というスレッドに投稿された怪談です。
あらすじ
夏休みのお盆の時期。
投稿者が、母親の実家から帰る途中の出来事です。
投稿者の母親の実家は、G県の田舎で、夏はキャンプ、冬はスキーをする人が来るような山の中でした。
1泊して帰る日の夜、祖父は月を見て、 もう一泊していくことを勧めます。
しかし、子供達が翌日友達との約束があることを知っていた母はこれを断り、車で帰路に着きます。
今思えば、その時泊まっていけばよかった。
と、投稿者は語っています。
母親が運転をし、弟は眠っていました。
投稿者も夢うつつの中、一車線の山道で、カーブを曲がったところで、一瞬白いものを目撃します。
直後、 投稿者の中に何かが入って来たのです。
寒気がして、酒に酔ったかのような視界で、まともに口が聞けず、身体が動きません。
起きていた弟に、助けを求めようとするも身体が動かず、目線だけを送っていると、弟が急に背中をそり返し、
「あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーお゛お゛・・・・・!!!!」
と、動物の叫び声のような奇声を発したのです。
その後、投稿者はスっと身体が楽になり、弟を改めてみると、獣のような匂いがします。
目を見開き、ヨダレを垂らし、そして叫び声・・・。
投稿者が母親の方を見ると、泣きそうな顔で弟を見ています。
投稿者は母親を外に連れ出し、 近くの民家に助けを求めました。
すると、「ヤマ目にやられたか!」と年配の方が言い、坊さんを呼べと家族に叫んだそうです。
投稿者はそこで意識を失い、気付けば病院でした。3日間も寝ていたそうです。
母親に弟のことを尋ねると、
「・・・?だれ?それ? 子供はあなただけでしょ?」
と言います。投稿者が慌てて祖父に電話をすると、祖父は泣きながら「あの時止めておけばよかった」と謝るのでした。
後日談
1か月後、投稿者は退院しますが、同時に母親との別れとなりました。
母親と弟は、精神病院に入院したそうです。
3年経った今でも、月に3回は母に会いに行っている。弟には会わせてもらえない。
祖父が自殺して、ますます分からなくなる。
でも私は今でも生きている。それだけで十分だ。
という言葉で、書き込みは終わります。
祖父の遺書には、
『娘や孫が吸われた。中から吸われるのは苦しかっただろう。申し訳ない。
引き止めなかった自分が一番悪い。わしの苦しみで堪忍してやってくれ。』
と記されていたそうです。
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元ネタは2chの洒落怖
「ヤマ目」の元ネタは、2ちゃんねる(洒落怖)に投稿された怪談です。
当時の洒落怖に投稿された他の怪談と同様、ヤマ目も真偽は定かではありません。
投稿者の創作かもしれませんし、あるいは本当に実在するのやも・・・?
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ヤマ目はくねくねと似ている?正体を考察
投稿者が見た物体が白い色をしていたことから、ネット上では「くねくねではないか?」との推測もあります。
参考⇒【怖い話】「くねくね」の正体は?検索してはいけない理由や元ネタを紹介
確かに外見的特徴は「くねくね」に似ていますが、くねくねは見た本人に影響を与えます。
投稿者が無事であることから、くねくねではないと考えられます。
ヤマ目の出現場所はG県
また、山道で遭遇したことから、「ヤマノケ」ではないかという説もあります。
参考⇒【怖い話】ヤマノケとは?「テンソウメツ」「はいれた」とつぶやく妖怪の対処法
「ヤマノケ」も白いという点では一致しますが、女性に取り憑く怪異であることから、今回投稿者の家族で、取り憑かれたのは弟です。
母親と投稿者は無事であったことから、やはりヤマノケでもないと考えられます。
投稿者がヤマ目に遭遇したのは、G県とあります。
「G」の頭文字が正しいのであれば、岐阜県、あるいは群馬県ではないかと推測されます。
ヤマノケの出現場所は「宮城と山形の県境」とされていることからも、ヤマノケの可能性は低いでしょう。
おそらく、また何か別の山の怪なのではないでしょうか。