【怖い話】リンフォンとは?パズルのおもちゃの実物は?考察

スポンサーリンク

「リンフォン」を知っていますか?

2ちゃんねるに投稿された怪談で、多くの人々を恐怖に陥れる都市伝説として知られています。

投稿者の彼女が購入した、「リンフォン」という名前のパズルのおもちゃの話です。

このパズルは、「熊」→「鷹」→「魚」の順に変形していく不思議な立体パズルなのですが、変形させると、次々と恐ろしい怪奇現象が起こり始めます。

そして、最後の「魚」に変形しようとした時・・・。

今回は、リンフォンにまつわる怖い話と元ネタ、そしてパズルは実在するのか?考察していきます。

目次

リンフォンとは?正20面体パズルの怖い話

リンフォンの怖い話は、2006年5月13日に2ちゃんねるのオカルト「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(洒落怖)」というスレッドに投稿されたのが元ネタです。

リンフォンとは?名前の意味

リンフォンは、正20面体の不思議なおもちゃのパズルのことです。

立体パズルで、いくつかの形に変形させることができます。

変形の方法は非常に特殊です。

リンフォンを両手で包み、おにぎりを握るように優しく撫で回すのです。

すると、「カチッ」という小さな音とともに面の一部が隆起したり陥没したりします。この操作を繰り返すことで、少しずつ形が変化していきます。

リンフォンのつづりは、「RINFONE」

これは、地獄のアナグラムになっています。

おそらく、これが「リンフォン」という名前の由来だと思われます。

あらすじ

この話は、アンティークショップで見つけた正20面体の不思議なパズル「リンフォン」をめぐる怪奇現象を描いています。主な内容は以下の通りです。

投稿者の彼女が、アンティークショップでリンフォンを購入します。

リンフォンは、「熊」→「鷹」→「魚」の順に変形していく立体パズルです。

彼女がパズルを完成させていく過程で、奇妙な電話や怪異現象が起こり始めます。

そのことを占い師に相談すると、リンフォンは「極小サイズの地獄の門」だと警告されます。

そして、投稿者は彼女とリンフォンを捨てるのですが・・・。

投稿者は実体験として話を語っていますが、証拠となる写真などは削除してしまったと述べており、真偽は不明です。

当時の「洒落怖」では、投稿された話を実話と仮定して読者が真剣に考察し、話を発展させていくという楽しみ方が定着していました。そのため、リンフォンの話も人気を集め、ネット上で広く知られる怖い話の一つとなりました。

この話の特徴は、単なる怖い話というよりも、謎が多く、読者の想像力を掻き立てる内容になっている点です。リンフォンの起源や、完成させた場合の結果など、多くの疑問が残されており、それが話の魅力の一つとなっています。

スポンサーリンク

パズルの仕組みと変形過程:熊→鷹→魚

リンフォンの最大の特徴は、「熊」→「鷹」→「魚」の順に変形していく点です。

熊の段階

リンフォンを購入した2日後の火曜日に完成します。完成時の姿は、かなり精巧に作られており、投稿者も驚くほどの出来栄えでした。

鷹の段階

水曜日に完成します。完成すると、翼を広げた鷹の形になり、今にも羽ばたきそうな見事な出来栄えになります。

魚の段階

鷹から魚に変形させ始めた段階で、奇妙な着信が彼女の携帯に来ます。

  • 30秒感覚くらいで着信が来る
  • 通話を押すと、大勢の話し声のような物が聞こえ、すぐ切れる
  • 着信の表示は『彼方(かなた)』
  • 『出して』という大勢の男女の声

そして、投稿者も悪夢にうなされ始めます。

リンフォンを完成させようとすればするほど、投稿者と彼女の周囲の環境に変化が現れるのです。

占い師のアドバイスで、投稿者たちはリンフォンを捨ててしまったため、最終段階で完成すると何が起こるかは不明です。

これらの特徴が、リンフォンを単なるパズルではなく、何か特別な、あるいは危険な物として印象づけています。その神秘的で不可解な性質が、物語全体に不気味な雰囲気を醸成し、読者の想像力を掻き立てる要因となっているのです。

スポンサーリンク

リンフォンの元ネタと結末のアナグラムの意味

元ネタは2chの洒落怖

2000年8月2日、当時人気を博していた2ちゃんねるのオカルト板に、「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」というスレッドが立てられました。

このスレッドには多くの怖い話が投稿されましたが、その中でも特に注目を集めたのが「猿夢」と呼ばれるようになった投稿でした。

2ちゃんねる(洒落怖)に投稿された、より詳しい話の詳細が知りたい方はこちら↓↓

※閲覧する場合は、自己責任でお願いします。

この「リンフォン」の話は、その独特な設定と展開、そして現実と夢の境界を曖昧にする結末によって、多くの読者の心に強く残り、インターネット上で広く共有されるようになりました。

都市伝説としての地位を確立し、様々な創作作品にも影響を与えています。

結末のアナグラムの意味は地獄の門?

「RINFONE」という名前は、物語の最後の結末で、重要な意味を持つことが明らかになります。

この名前は、「INFERNO」(地獄の意)のアナグラム(文字の並べ替え)であることが示唆されます。

これは、リンフォンの本質が「地獄への入り口(=地獄の門)」であることを暗示しています。

この命名には、以下のような多層的な意味が込められていると考えられます

「INFERNO」という言葉は、イタリアの詩人ダンテの「神曲」における地獄編のタイトルでもあります。

これは、リンフォンが単なるパズルではなく、地獄への入り口、あるいは地獄そのものの象徴であることを示唆しています。

また、「RINFONE」という名前自体が、一種の隠された警告や謎かけになっています。

この名前の真の意味に気づくことができれば、その危険性を理解し、パズルの完成を避けることができたかもしれません。

そして、「RINFONE」という名前は、「RIN」(輪)と「FONE」(音)の組み合わせとも解釈できます。

「RIN」は日本語で「輪」や「環」を意味し、循環や永遠を象徴します。「FONE」は英語の「phone」(電話)を連想させます。これは、物語中に登場する不気味な電話の描写と関連すると同時に、「音」も意味しているのではないでしょうか。

つまり、リンフォンが完成することで、この世とあの世の境界(輪)が曖昧になり、異界からの声(音)が聞こえてくるという物語の展開を暗示しているとも考えられます。

スポンサーリンク

なぜ「熊」→「鷹」→「魚」の順序で変化するのか?

この玩具が示しているのは、自然界の厳しい掟、弱肉強食ではないでしょうか。

三つの姿の中で、魚が最も弱い立場にあります。

熊も鷹も、魚にとっては命を脅かす恐ろしい天敵です。

なぜ作り手はこんなテーマを選んだのでしょうか?

ここには、製作者の意図が隠されているかもしれません。リンフォンが単なる玩具ではなく、呪物だとすれば、もしかしたら、何か呪いのような意味合いがあるのかもしれませんね。

一つの仮説として、「魚」は「イエス・キリスト」の象徴です。

キリスト教のシンボルは、今は十字架ですが、原始キリスト教の時代には魚がシンボルに使われていたのです。

つまり、「地獄の門」になる前の「魚」が意味するのが、イエス・キリストだとすれば、リンフォンは神を喰らう悪魔によってこの世に生み出されたものなのかもしれません・・・。

スポンサーリンク

リンフォンのおもちゃの実物は?実在するか考察

リンフォンは実在するものではなく、怖い話の中で創作された架空のパズルです。
以下に理由を説明します。

  1. リンフォンは2006年に2ちゃんねるの「洒落怖」スレッドに投稿された創作の怖い話の中に登場するものです。
  2. 物語の中でリンフォンは「熊」「鷹」「魚」の順に変形する不思議なパズルとして描かれているが、このような特性を持つ実在のパズルは存在しない
  3. リンフォンという名前自体が「INFERNO(地獄)」のアナグラムであることが物語の中で示唆されており、これは創作上の設定である可能性が高い。
  4. 物語の中でリンフォンは超自然的な性質を持つものとして描かれており、現実世界にそのような物体は存在しない。
  5. 「洒落怖」スレッドでは、投稿された話を実話と仮定して読者が考察し、話を発展させていくという楽しみ方が一般的だった。リンフォンの話も、その一環として創作されたもの。

したがって、リンフォンは怖い話の中の架空の存在であり、実物は存在しません
この物語は、読者の想像力を掻き立てる要素を含んだ創作作品として人気を集めました。

スポンサーリンク

リンフォンと他のホラー作品・都市伝説との関連性

リンフォンの怪談は、他のホラー作品や都市伝説と直接的な関連性はありませんが、いくつかの共通点や影響関係を見出すことができます

インターネット時代の怪談(くねくね、八尺様)

リンフォンの話は、実話として語られていますが、証拠が提示されないという点で典型的な都市伝説の特徴を持っています。これは「口裂け女」「人魚の干からびた死体」などの日本の都市伝説と共通しています。

また、リンフォンの話は2ちゃんねるで生まれ、ネット上で広まりました。これは「くねくね」「八尺様」など、2000年代以降にインターネット上で生まれた怪談と同様の特徴を持っています。

というのも、リンフォンの話には、携帯電話や現代的なパズルなど、現代的な要素が取り入れられています。

これは「着信アリ」シリーズなど、現代のテクノロジーを題材にしたホラー作品と共通しています。

スポンサーリンク

呪われた物品のモチーフ

リンフォンは、呪われたパズルという設定です。これは、「リング」の呪いのビデオテープや、「貞子3D」の呪いのアプリなど、日本のホラー作品でよく見られるモチーフです。呪われた物品が持ち主に不幸をもたらすという設定は、多くのホラー作品に共通しています。

異界との接点

リンフォンが「地獄の門」とされる設定は、この世とあの世の境界を扱う日本の伝統的な怪談や、コズミックホラーの影響を感じさせます。

また、リンフォンの正体や起源が明確に説明されない点は、多くのクリーピーパスタ(インターネット上の怖い話)と共通しています。

これらの要素は、リンフォンの物語が既存のホラージャンルの要素を巧みに取り入れつつ、独自の世界観を構築していることを示しています。直接的な関連性はなくとも、日本のホラー文化や都市伝説の影響を強く受けていると言えるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次