コトリバコは、「子を取る箱」として、呪う対象の一族を根絶やしにすることを目的とした恐ろしい呪殺の箱で、女性と子供を殺すと言われています。
それほどの強い呪いの力をもった呪物を、どうやって作るのでしょうか?
実は、コトリバコの作り方には、恐ろしい手順があったのです・・・。
今回は、コトリバコの作り方と、種類について解説していきます。
コトリバコの作り方
コトリバコの作り方は、以下の通りです。
- 複雑に木の組み合わさった木箱をつくる。
- その木箱の中を、雌の畜生の血で満たして、1週間待つ。
- 血が乾ききらないうちに蓋をする。
- 「箱の中身」を作る。
- 蓋をして、決して開けられないよう厳重な封をする。
- 殺したい人物に渡し、もっともらしい理由をつけて身近に置かせる。
- 呪われた者は血を吐き、苦しみ悶えながら死ぬ。
コトリバコの中身
恐ろしいのは、コトリバコの箱の中身です。
コトリバコは、子供を生贄にする必要があり、箱の中には「間引いた子供の体の一部を入れる」と言われています。
また、子供の年齢によって入れる部位が異なるそうです。
- 生まれた直後の子の場合は、へその緒・人差し指の先・ハラワタから絞った血
- 7つまでの子は、人差し指の先・ハラワタから絞った血
- 10歳までの子は、人差し指の先
を、それぞれ入れます。
必要な子供の条件
コトリバコを作るのに、必要な子供の条件があります。
- 最高でも10才未満の子供
- 可能ならば生まれたばかりの赤子が望ましい
- 殺した人数によって呪いの強さが変わる
- 9人以上では箱が作れない
- 殺す時に「〇〇を恨め、他を恨め」と言う
- 子供の部位の他に、動物(恐らく雌)の血で満たす必要がある
- 部位は赤子の指、へその緒が必要
人数は最大で8人で、9人以上にすると、作成した者がはじけ飛ぶという説もあるそうです。
もし万が一、9人以上で「九崩」を作れた場合は、呪いが永続化するのでしょうか・・・。
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コトリバコの種類
コトリバコには、使用する子供の数によって呪いの強さが変化するそうです。
その強さに応じて、箱の呼び名も変わっていきます。
コトリバコの種類は、以下のように分類されます。
- イッポウ(壱奉):一人の子供を使用
- ニホウ(弐法):二人の子供を使用
- サンポウ(慘宝):三人の子供を使用
- シホウ(死報):四人の子供を使用
- ゴホウ:五人の子供を使用
- ロッポウ:六人の子供を使用
- チッポウ(シッポウ):七人の子供を使用
- ハッカイ(八懐):八人の子供を使用
子供の数が増えるほど、呪いの力も強くなっていくのです。
最強の呪い「ハッカイ」
特に注意が必要なのは、「ハッカイ」と呼ばれる最強のコトリバコです。
この箱は、非常に危険な代物とされています。
呪いの力があまりに強く、使用者自身の命も危険にさらすそうです。
そのため、呪詛を伝えた人物も、この箱の製造を強く戒めたといいます。
「二度と作ってはならない」と念を押した上で、その方法を伝えたのです。
ちなみに、漢字で書くと、「八懐(ハッカイ)」です。
※「八戒」や「八開」ではありません。
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2chの怖い話で発見されたのはチッポウ?
2005年に「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?(洒落怖) 99」というスレッドに投稿された話では、ある女子大生Sがコトリバコを発見します。
この時発見されたコトリバコは、「チッポウ」ではないかと言われています。
呪いが薄まるまでに、140年ほどの管理期間が必要だったとか・・・。
コトリバコの呪いの効果
呪いの効果は200年?
呪いを受けると、内臓が少しずつ捻じれて千切れて、血反吐を吐いて死んでいくそうです。
コトリバコは、その種類にかかわらず、非常に危険な呪物です。
子供の数が増えるほど呪いが強くなり、制御が難しくなります。
使用者自身も被害を受ける可能性があるため、扱いには細心の注意が必要です。
このような危険な呪物の存在は、多くの人々に恐怖を与えてきました。
というのも、呪いが薄まるのには、200年くらいかかるのだそうです。
そのため、管理には厳重なルールが設けられていました。
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コトリバコを管理するルール
コトリバコの作り方を部落の人間に教えた男は、箱の管理方法を住民に伝授した後、姿を消したといいます。
その管理方法は、
- 女子供を決してコトリバコに近づけないこと。
- 箱は暗く湿った場所に安置すること。
- 必要なくなった、もしくは手に余る時は、神社に処理を頼むこと
2chの怪談の中では、コトリバコの強力すぎる呪力を抑えるべく、登場人物達が独自のルールを追加して管理を行っていました。