「チャーリーゲーム」を知っていますか?
2015年頃、海外の中高生の間でブームになった占いで、メキシコの悪魔を召喚する降霊術とも言われています。
日本の「こっくりさん」に近い遊びで、やり方はとても簡単でシンプルです。
しかし、実は思わぬ危険性をはらんでおり、日本でも社会問題になりました。
今回は、チャーリーゲームのやり方とルール、呪われるって本当なのか?考察していきます。
現代版こっくりさん「チャーリーゲーム」
チャーリーゲームとは?
2015年に、SNSを通じて中高生の間で急速に広まった「チャーリーゲーム」というものがあります。
現代版のこっくりさんに近い、降霊術の一種です。
「チャーリー」というメキシコの悪魔を召喚するのが目的だとされます。
チャーリーゲームのやり方
- 四角形をした白い紙の対角線上にYES2つとNO2つを書き、文字が隠れないよう鉛筆を十字に重ねて並べる。
- 「Charlie Charlie, are you there?(チャーリーさん、そこにいるの)」とつぶやけば、上側の鉛筆が勝手にどちらかの方向へ回りだす。
- 終わる際は、「Charlie Charlie, can we stop?(チャーリーさん、やめても良いですか)」とつぶやく。
「質問するとYESかNOで答えてくれる」との設定もあります。
少し異なる点もあるが、基本的にはこっくりさんと同じやり方と言えるでしょう。
海外の反応
チャーリーゲームは、海外でまずブームとなり、YouTubeや各種SNSに、チャーリーゲームをする様子が動画で多数投稿されました。
このゲームは特に中高生の間で大流行し、学校内で行われることが多くなりました。
授業中や休み時間に行われることが多く、学習環境の乱れや生徒間のトラブルが発生する原因となりました。
複数の中学校では、生徒がこのゲームに熱中しすぎて授業に集中できなくなり、特別な生徒指導が必要となる事態に発展しました。
アメリカのカトリック系高校では、司祭が「悪魔と遊ぶな」と生徒へ警告する事態も起きました。
これは、チャーリーゲームが霊的な存在を呼び出す行為と見なされ、宗教的な観点から問題視されているためです。
日本でも、一部の宗教団体がこの行為に対して警鐘を鳴らしています。
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チャーリーゲームは呪われる?事件に発展する危険性
ルール違反の危険性
チャーリーゲームには、いくつかルールが存在し、それを守らないと霊的な影響や悪霊を引き寄せると信じられています。
例えば、ゲームを終了させる際には「Charlie Charlie, are you there?(チャーリーさん、ここいますか?)」と再度問いかけ、鉛筆が「No」に動くまで待つ必要があります。
この終わり方のルールを無視すると、チャーリーが帰らない、あるいは悪霊が憑依するなどの恐ろしい結果を招くという迷信が広まっています。
実際に、ルールを守らなかったことで恐ろしい体験をしたという報告も数多く存在します。
これにより、チャーリーゲームを行う際には十分な注意が必要とされています。
これらの問題は、チャーリーゲームが単なる遊びや占いの一種であるにもかかわらず、参加者の心理や集団心理に深刻な影響を与える可能性があることを示しています。
精神的影響
チャーリーゲームを行った後、一部の生徒に精神的な影響が見られるようになりました。
具体的には、
- 突然大声や奇声を発する
- 異常な行動をとる
- 幻覚や幻聴を訴える
などの症状が報告されています。
これらの症状は、恐怖心や暗示による心理的影響、あるいは集団ヒステリーの結果である可能性が高いとされていますが、参加者やその周囲に大きな不安を与える要因となっています。
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集団での影響
チャーリーゲームは、特に学校などの集団で行われることが多く、その結果として集団心理に大きな影響を与えることがあります。
例えば、複数の生徒が一緒に行うことで、個々の心理状態が相互に影響し合い、全体がパニック状態に陥るリスクが高まります。
これにより、学校内での混乱やトラブルが増加しました。
心理的影響
チャーリーゲームは、参加者に強い心理的影響を与えることがあります。
特に、予期せぬ出来事や不可解な現象が発生すると、参加者は強い恐怖感や不安感を抱くことがあります。
これにより、精神的なストレスやトラウマを引き起こす可能性があります。
恐怖心や暗示による心理的影響、あるいは集団ヒステリーの結果である可能性が高いとされていますが、参加者やその周囲に大きな不安を与える要因となっています。
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日本でも中高生に生徒指導が行われる社会問題に
こっくりさん同様、簡単な道具さえ用意できれば誰でも「非日常」のスリルを体験できるため、日本でも学校などで挑戦する子供が続出しました。
中高生がゲーム中の様子を動画や画像でSNSへ投稿し、「まじでやばい!!!」「やらん方がいい」などと感想を盛んに書き込んでいます。
一方で、複数の中学校で生徒指導が行われるほどの事態になっています。
山口県のある中学校では、実際に生徒指導が行われたそうです。
チャーリーゲームをするため校内に生徒が集まり、大声や奇声を上げて騒いだといいます。
教師が「学業の場に相応しくない」と注意。罰則はないものの、今もやらないよう呼びかけているそうです。
また、熊本県のある中学校も「(校内で)流行っている」とのこと。
「子どもたちが落ち着かなくなった」「やっている子達の周りで嫌な思いをする子がいる」として、生徒全員に注意したといいます。
山梨県のある中学校ではチャーリーゲームとの関係は不明ながら、こっくりさんをやる生徒が増えたといいます。
その影響で体調を崩す生徒も現れたため、先週一部のクラスで「(こっくりさんを)やらないように」と注意したそうです。
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チャーリーの正体は?
2015年5月26日付け英BBC電子版によると、メキシコにチャーリーという悪魔は存在しないといいます。
ゲーム自体は、メキシコの民間伝承と無関係です。
ゲームの由来や成り立ちについては現在のところ不明な部分が多いです。
BBC Mundoのマリア・エレーナ・ナベスは、「メキシコには『チャーリー』という悪魔はいない」と述べた上で、英語の名前を持つメキシコの悪魔は「たいていアメリカの発明」であると示唆しています。
こっくりさんについてもっと知りたい人は⇒こっくりさんのやり方とルール:10円玉がなぜ動くのか?仕組みを解説