八尺様の怖い話:2chに投稿された怪談の怖すぎる後日談【全文】

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八尺様は、2008年8月26日、2ちゃんねるオカルト板に立てられた「死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない? 196」に投稿された、怪談です。

今回は、八尺様にまつわる恐ろしい出来事と、その後日談についてお話しします。

目次

八尺様の怖い話【2ちゃんねる洒落怖より】

2ちゃんねるオカルト板のスレッド「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」、通称「洒落怖(しゃれこわ)」にある怪談が投稿されました。

それが、これからお話する「八尺様」の怪談だったのです・・・。

「ぽぽぽ」という鳴き声

ある人の高校生時代の体験談です。わかりやすいよう、語り手を仮にAさんとしましょうか。

春休み、Aさんがバイクで祖父母の家に遊びに来ていたときのこと。

広縁でくつろいでいると、突然、不思議な音が聞こえてきたそうです。

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」って。

そして、目の前の2メートルはある庭の生垣の上を、帽子が動いていったんだとか。

よく見ると、白いワンピースを着た大きな女性が歩いていたんです。

Aさんは、ちょっと変わった人がいるなぐらいにしか思わなかったそうです。

でも、そのことを祖父母に話したら、途端に様子が変わり、祖父はどこかに電話を掛け、慌てて飛び出して行きました。

残された祖母が教えてくれたのには、その大きな女性は「八尺様」という化け物なのだそうです。

名前の通り背丈が八尺もあり、魅入った人間の命を奪ってしまう恐ろしい存在なんだとか。

人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方は違いますが、女性で異常に背が高いことと、頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通しているそうです。

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八尺様への対処法:御札と盛り塩

その後、Aさんは八尺様から身を守るため、お札と盛り塩のある部屋で一晩を過ごすことになりました。

八尺様は、祖父母の住む地区の東西南北に設置された地蔵によって封じられており、外に出ることはできません。

しかし、その区域内にいる人間は、八尺様に狙われることがあります。

そして、八尺様に「魅入られ」たら、数日以内に取り殺されてしまうのだそうです。

八尺様の被害は数年から十数年に一度で、前回は15年ほど前でした。そして、今回の被害者にAさんが選ばれてしまったのです。

Aさんは八尺様から逃れるため、祖父の連れてきたKさんという老婆の指示に従い、祖父母宅の2階のある部屋に朝まで閉じこもることになりました。

部屋は窓が全て新聞紙で目張りされており、その上にお札が貼ってありました。

また四隅には盛塩が置かれ、木でできた箱状のものの上に小さな仏像が置いてあったそうです。

祖父から、翌朝の午前7時になるまで絶対に部屋を出てはならないと告げられ、それまでは外から呼びかけることはないと言われます。

Aさんは布団を被って、震えながら朝を待っていました。

しかし、午前1時に窓を叩く音がしました。続いて、「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでもいいぞ」という、祖父の声が聞こえます。

思わずドアに近づきますが、絶対に呼びかけないという祖父の言葉を思い出し、お札を握りしめて祈っていると、「ぽぽっぽ、ぽ」という八尺様の声が聞こえました。

そして、再び窓ガラスを手で叩くような音が・・・。

Aさんは何とか朝まで耐え、テレビのニュースで7時を過ぎたことを確認して、部屋を出ました。

部屋の盛り塩は、黒く変色していたと言います。

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八尺様から逃げて地域外へ

ドアを開けると心配そうな顔をした祖母とKさんがいました。

下に降りるとAさんの父親が来ていて、庭に出ると何人かの男たちがいました。

そして9人乗りのワンボックスのバンが1台。

祖父の言う通り、バンに乗り込んだAさんは、ワンボックスの中列の真ん中に、八方を囲まれる形で座らされます。

そして、隣に座った50歳ぐらいの男性から、「自分たちには何も見えないが、お前には見えてしまうから目を閉じて下を向いていろ」と言われました。

ワンボックスを父親と祖父の車が前後に挟む形で発進しました。

時速20キロくらいの、ゆっくりとしたスピードで進んで行きます。

すると、外から「ぽぽぽ」という声が聞こえてきました。

Kさんからもらったお札を握りしめ、目を閉じて下を向いていたAさんでしたが、一瞬、薄目を開けて外を見てしまったのです。

目に入ったのは白いワンピース

八尺様が大股で、車に合わせて移動しているようです。

頭を下げて、車内を覗き込むようにしているのが見えたため、慌てて目をつむり、お札を握りしめました。

直後、車の窓ガラスを叩く音が聞こえてきました。

姿は見えずとも音は聞こえるらしく、周囲の男たちがそれに反応しています。

どのくらい進んだのか・・・やがて八尺様の声も、窓を叩く音も途切れ、Kさんが「うまく抜けた」と声を上げました。

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八尺様の目をごまかせた理由

その後、Aさんは父親の車に乗り換え、家に帰ることになりました。

握りしめたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていました。

Kさんから新しいお札をもらい、Aさんは自宅へと帰りました。

後で聞いた話によると、父親が子供の頃、友達の一人が八尺様に魅入られ、命を落としたために、八尺様のことを知っていたといいます。

また、車に乗っていたのは、極々薄いけれど、Aさんの血縁に当たる人達だったそうです。

あの地域を出れば、八尺様を追い掛けては来られません。

帰る時に少しでも八尺様の目をごまかすために、一緒に車に乗ってくれたんだそうです。

それ以来、Aさんは祖父母の家に行くことを禁じられました。

祖父の葬儀にも参加できなかったくらいだそうです。

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後日談

無事助かって良かったですね。

しかし、この怪談には、恐ろしい後日談があるのです・・・。

お地蔵様の封印が破られた?

それから10年が経ったある日、祖母から電話がありました。

八尺様を封じていたお地蔵様が、誰かに壊されてしまったというのです。

しかも、Aさんの家の方に通じている道のお地蔵が・・・。

もしあの「ぽぽぽ……」という声が聞こえた来たらと思うと・・・

という言葉で、話は終わります。

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