【怖い童謡】「花いちもんめ」の歌詞の意味:残酷な人身売買の闇

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日本には多くの童謡がありますが、 『通りゃんせ』のように、実は恐ろしい意味が隠されている歌も存在します。

『はないちもんめ』も、子供の遊びに使われる有名な歌ですが、不気味な説がいくつもあります。

『はないちもんめ』の遊びでは、子供たちが手をつないで、2つのグループに分かれ、ジャンケンしてお互いのグループから友達を引き抜いていきます。
もし最後まで残るようなことになったら・・・?

この遊びの形式や歌詞には、女の子の人身売買にまつわる怖い話など、様々な説があります。

今回は、童謡『はないちもんめ』の歌詞に隠された意味と、怖い都市伝説を紹介していきます。

目次

「はないちもんめ」の歌詞の怖い都市伝説

はないちもんめの歌詞

ふるさともとめて はないちもんめ
あの子がほしい あの子じゃわからん 

この子がほしい この子じゃわからん
○○ちゃんがほしい じゃんけんぽん
かってうれしい はないちもんめ
まけてくやしい はないちもんめ

引用元:「はないちもんめ」わらべうた作者不詳

「はないちもんめ」の遊び方は、二つの組に分かれ、「あの子がほしい。あの子じゃわからん」と、相手の組の中から1人ずつ選んで、こちらの組に入れていきます。
いわゆる「子取り唄」と呼ばれる部類です。

この歌の発祥地は、関東の北総、佐倉、印旛沼、手賀沼あたりという説があります。
特産の花は、春になると一勢に東京の市場まで運ばれます。
そこから花とともに、歌もまた全国に広まったと言われています。

しかし、この歌の「花」が意味するのは、本当に「花」だったのでしょうか・・・?

「はないちもんめ」の意味

「はないちもんめ」は、漢字で「花一匁」と書きます。

「匁(もんめ)」は重さの単位のひとつで、江戸時代には銀貨の単位としても使われていました。そのため、「花の値段は一匁(いちもんめ)」という意味になります。

江戸時代の農村では、飢饉の影響で人身売買が頻繁に行われていました。貧困に苦しむ多くの人々は、明日の食糧すら確保できない状況の中で、やむを得ず子供を手放すしかありませんでした。いわゆる「口減らし」です。

食べることすらままならず、親は行きていくために仕方なく「口減らし」として子供を人買いに売ったのです。

そう、「花」は実際の花ではなく、「子供」のことを意味していたのです。

ふるさともとめて はないちもんめ

「ふるさともとめて」は、「ふるさとまとめて」とも歌われます。
「ふるさとまとめて」とは、生まれ育ったふるさとを整理して出て行くこと。

一匁は、今の金額で約1,000円~1,500円です。

つまり、花を買うわずかな金額で子供が売られ、ふるさとを出て行ったという、残酷な内容を意味しています。

「花=女の子」説:人身売買の闇


また、「花」は女の子を指すとも言われ、買われていく先は遊郭だったという説もあります。

「はないちもんめ」の遊びの中では、ジャンケン行われます。
ジャンケンに勝った方が、負けた方の子を引き取ります。
このジャンケンは、実際には「いくらでこの子を買うか、いくらで売るか」という、人身売買の値段の交渉の場面を模していたのです。

  • 花=女の子
  • 勝って=買って
  • 負けて=安くして

これらの言葉をそのまま解釈すると、女の子を「一匁(いちもんめ)」で買うという意味にもなります。「あの子が欲しい」と名指しする場面も、品定めをしているように感じられます。この解釈が正しいかは不明ですが、もしそうだとしたら、確かに少し不気味な歌に思えてきますね。

かってうれしい はないちもんめ

「かってうれしい はないちもんめ」という歌詞は、単にジャンケンに勝った喜びを表しているのではありません。
実際の意味は、「安い値段で買えてうれしい」という人買いの喜びを示しているのです。
親は涙を飲んで子供を手放すことになります。

まけてくやしい はないちもんめ

「負ける」には、「値段を安くする」という意味もあります。
つまり、娘を安く値切られて悔しい親の気持ちを歌っているのです。

このように、わらべ歌には、おおっぴらに口に出せない庶民の鬱憤や願いが隠されていることがままあります。

いじめの始まりとして禁止されることも

あそび歌である「はないちもんめ」は、最後まで「欲しい」と呼ばれない子供がいることを想像すると、非常に残酷な歌に感じられます。
最後まで残る子供は、とても悲しい思いをするでしょう。
このような背景から、最近では「はないちもんめ」の歌詞を変更して歌うことも少なくないそうです。
また、仲間はずれやいじめの原因になるとの理由で禁止しているところもあるとか。

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